積立投資にインド株を追加することを検討 ~2

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前回の続きです。

インド株を積立投資対象に加える場合の、株式全体の中での配分や価格水準、そして買うなら具体的にどの商品かということについて考えていきたいと思います。

前回の記事はこちら。

インド投資はオルカンだけでは物足りない

積立投資をしている人の中にはオールカントリーを選んでいる方も多いと思いますが、全世界株なので既にこの中にもインドは入っています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の目論見書を見ると国別の構成比率が掲載されていますが、先進国89.1%に対して新興国19.9%の割合になっており、新興国に分類されるインドは全体の1.4%を占めることになっています。

当然時価総額が増えていけばこの割合は将来にわたって調整されていきますが、人口世界1位、今後GDPで米国を抜くことが予想される国に対する投資としては個人的にやや少ないように感じます。

出所:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書

配分の1つの考え方は10%までからスタートして継続ウォッチ

SBI証券の資料に、米国株(全世界株ではなく)にインド株を組み合わせた場合の最適な割合の試算が掲載されていました。これによると2017年~2022年のデータを基にした、最も効率的な組み合わせは米国株式70%:インド株式30%、最もリスクの低い組み合わせもほぼ同じあたりで米国株式80%:インド株式20%となっています。この二つはリスク/リターンはほぼ同じになっています。

出所:インド市場の動向と今後の見通し

他の国のインデックスも合わせた場合の最適なアロケーションがPortfolio Visualizerでシミュレーションできないかと思いましたが、株についてはUS Stock Market、European Stocks、Emarging Markets、Pacific Stocksくらいまでの分類しかないですね。
(*各国の代表的な指数を体現するETFを選べばよいことに後で気づきましたが、これは後日検証したいと思います。)

データで分析できないので感覚的になってしまいますが、現在保有中のポートフォリオの国別分散状況にもよりますが、一気に20%、30%のウェイトにする前に、オルカンの中の新興国割合と同じ1%~10%程度くらいまでを入れて観察を続けるのが入りやすいように思います。ポジションを持っているとよりニュースにも敏感になりますのでそれにより調整という形が個人的には良いのではと思います。

米株とインド株を中心に他の国をトッピングした方が良いのか?

オルカンの中でインドよりも高い割合を占めている国々がいくつかありますが、それらの中で資産形成に非効率な投資対象はないのでしょうか。それらを削ってインド株に回せばより自分のビューに近いポートフォリオを形成できます。インデックスのメリットであるリバランスの手間がかからない、という点を捨てることになりますが、自分のビューを表現しようとするとそうなってしまいます。

オルカンの中で名前が出ている国の株価をチェックしたいと思います。日本、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、中国、台湾、インドの株価を以下に掲載します。(中国、インドは前編で掲載済み、カナダ、台湾についてはSBI証券ページで見つからずのため他の国について掲載)

英国FTSETM100

仏CAC40

独DAX

ヨーロッパ株ばかりになってしまいました。独DAXと仏CAC40は及第かもしれませんが、英FTSEは微妙ですね。ブレグジットの影響でしょうか。仏CACはより長期のチャートで見るとほぼ大きなレンジのように見えますので、ヨーロッパ株で上昇傾向にあるのは独DAXだけかと思います。

仏CAC40 20年

独DAX 20年

こうして見ていくと、ずっと同じ位置にいるヨーロッパ株は除いて先進国は米株にお任せし、新興国としてインド株とあとは同様に人口やGDPが増えていくことが予想されているインドネシア辺りを入れておけばよいように思えてきます。

個人的には既にオルカンはある程度持っているので、今後新たな要因が出て他の国々の株が思いの外上昇した場合にはそれで対応できるとして、今後の追加は上記の株のウェイトを増やすことを検討したいと思います。

インド株のPERとEPS予想を確認

次に価格水準を見ていきたいと思います。
データが見つかったのがNIFTY50指数の方だったのでそちらを使います。SENSEX(30銘柄)とNIFTY50(50銘柄)はどちらもインドの代表的な株式指数で時価総額加重平均を使っており、似た動きをしています。

NIFTY50 EPSと株価の推移

株価の上昇がEPSの上昇を伴っています。直近ではEPSはまた頭一つ分抜けてきています。

出所:trendlyne.com Nifty 50 Earnings Per share (EPS)

NIFTY50 PERと株価の推移

現在のPERは22.3Xです。

出所:trendlyne.com Nifty 50 PER

こちらはマネックス証券さんの資料ですが、2005年からの平均PERは19.4Xで、来年は業績の伸びから16.8Xと予想されています。今年、来年と15%程度のESP上昇が予想されています。

現在のPERは過去平均やや上なのでもう少し低くなれば良いと思いますが、コロナ前2018年~2020年頃までは25~30の間で推移していたことを考えると少額から買い始めても悪くはない水準かと思います。

インフレ通貨であるため円高に注意

INRJPYは10年ほどレンジ内にいるが円高に振れる可能性もあり

INRJPYのレートは2008年からピークで-50%円高に振れましたが現在は-40%程度です。参考にUSDJPYのレートを入れていますが、ドル円はその頃から約18%円安になっています。

新興国通貨は基本的にインフレしているので通貨安になる傾向があり、今後円高に振れた場合には為替差損になるのでその点には注意です。
(現在、投資で資産が増えたという人のうち多くはドル建て資産の部分が円安で膨らんでいるという部分もそれなりにあるのでその逆の現象が起こり得ます)

2003年~円建てで見るとインド株は断トツのパフォーマンス

2003年からの円通貨建てで比較した場合にはNifty50のパフォーマンスは最も良いです。
ローソク足:Nifty50 +1366%
オレンジ線:S&P500 +479%
青線:日経225 +252%

2008年~円建てで見るとS&P500のパフォーマンスが一番良い

しかし少し期間を変えて2008年からにするとS&P500の方が良くなります。2000年代は新興国株のパフォーマンスがよく2010年代は先進国株が良かったのでそれが表れていると思います。

期間によりどちらがパフォーマンスが良くなるかは変わってくるため、分散して両方保有しておくのは良い選択肢と考えます。

ローソク足:Nifty50 +174%
オレンジ線:S&P500 +254%
青線:日経225 +79%

どのファンドを買えば良いか

インド株を扱うファンドは既に色々と出ており、特定のセクターを投資対象にしているファンドも多いですが、現在のところ大和アセットマネジメント社の「iFreeNETXインド株インデックス(信託報酬年0.473%)」かSBIアセットマネジメント社の「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド『愛称:サクっとインド株式』(信託報酬年0.4638%(税込))」になるかと思ってます。
アクティブ運用はパッシブに勝てないという考えを採用するならばパッシブ運用であることが前提ということと、信託報酬が他を下回ることがその理由です。

iFreeNEXTの方は、もともとインド株インデックスファンドならばこちらになるかと思っていましたが、SBIの方から9月7日から新規に「サクっとインド株式」が設定されます。

出所:投資家ぽんちよさんyoutube

9月5日付プレスリリースでiFreeNETXインド株インデックスの信託報酬が0.781%から0.473%に引き下げられることが発表されていますが、サクッとインド株式の登場を意識してのことかもしれないですね。

READ  利上げ停止後の株価の上昇と下落を分けるもの
MISA

MISA

第1子出産後、保育園に入れなかったため2011年から投資を開始。3児の母でワンオペ育児中。FXからスタートし徐々に時間を使わずにお金を生んでくれる資産の構築にシフト。インデックス投資、太陽光発電、海外不動産、国内不動産、個別債券、海外保険、FX。マイクロ法人運営。
保有資格:証券外務員1種、米国証券外務員、AFP、宅地建物取引士

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